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中学・高校受験(私立・公立)の情報をわかりやすくお伝えする「わんさかでみー」です。ブログ主(肉球)の雑記も。

橋本奈々未の貧乏キャラと感動ポルノ。

乃木坂も好きです。

感動ポルノ化する乃木坂46

橋本奈々未(ななみん)の報道が変な方向に進んでいる。お金のために芸能界に入ったことはファンの間でも有名な話だった。ここにきて卒業の理由が「必要なお金を稼いだから」と貧乏話が急激に前に出てきているが、いちファンとして違和感を覚える。

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右が橋本奈々未、左が既に卒業した深川麻衣である。これを機会にぜひ覚えて欲しい。

突然ななみんに「貧乏キャラ」が確立したことに驚きと違和感がある。

 

ファン目線として、むしろ、メンバーの中では年齢も高めだったこともあり、メンバーがはしゃいでいても落ちつきを失わずに、常に冷静で客観的な意見を出す「ご意見番」であった。メンバー内でも競うほどの華奢なスタイルで、グラビアでの活躍も目立っていた。また、人の不幸話が大好物とバナナマンにいじられていたし、デビュー当初出演したCMでは「そっちこそ」というセリフの言い方があまりにも棒で話題になった。乃木坂初の「月9女優」でもあった。去年放送されたドラマでは他のメンバーとは馴れ合わない一匹狼キャラだったし、実際普段も他のメンバーと馴れ合わず、他のメンバーと一緒に写るということはほとんどない。音楽番組ではひとりだけ大きく間違えて恥ずかしい思いもした。

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このように橋本奈々未にはそもそも貧乏キャラなどみじんもなかった。むしろななみん本人のパーソナリティが秀逸で、アイドルとしての天性があったのです。

結局私が感じている違和感とは、今までは貧乏であったことは一切触れずに本人のパーソナリティで頑張ってきたものを、卒業を機に突然貧乏が大きく出てきて、本人の本来の良さが隠れてしまっているところにあるのだと思う。

芸能界だから話題性は必要で、6年目を迎えた「ベテランアイドル」にとってはななみんの卒業を機に貧乏キャラを通して「再起」を図りたいという意図もあるのかもしれない。

感動ポルノ

お涙頂戴の貧乏自慢は、たやすく人の心に突き刺さる。「苦しい環境でも耐え抜いて頑張って頑張って、今ではこんなに成功しました」のようなサクセスストーリーは、陳腐でありながらも共感する人は多い。過去の自分と重なる人が多いのだろう。

しかしそういった類のサクセスストーリーは、個性を隠す。人となりはどうでもいいから感動する話をしてくれ、となってくる。このように、感動を強要するあまりにパーソナリティを無視する傾向を感動ポルノという。

アイドルと感動ポルノは相容れない。アイドルとは、ファンに向けて非現実的な世界を提供するためにかわいさを追求する。さらにバラエティ性も要求されるためアイドル本人のパーソナリティは非常に重要だからだ。

 

「たくましく生きてきたアイドル」という安易なキャラクターで売ってしまっては、ななみん当人の本当の良さが隠れてしまう。もっと見てもらいたい良さがたくさんある。むしろそんなことは百の承知で話題性を追求しているのであれば、乃木坂の未来はなくなってしまうのではないか、といちファンとしては心配してしまうのである。f:id:NickQ:20161105090311j:image